- ブックストア・ウォーズ/碧野 圭
- ¥1,470
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- 27歳の新婚書店員・亜紀は、40歳の独身副店長・理子と衝突ばかりで憂鬱な日々。でも、店が閉鎖されると聞いて、ふたりは立ち上がる…。働く女性たちへのリアルな応援歌となるワーキングガール小説。
本屋さんが舞台ということでワクワクして読むとちょっとビックリしちゃうかもしれません。
出てくる人の殆どが好きになれないタイプでねー。最初はいやな気分になっちゃいます。
亜紀の結婚パーティーで、出席した理子のひと言や怒った亜紀の行動でちょっと面食らって、新婚旅行から帰った亜紀を待ちうていた試練には唖然(笑)。
帰職場内の派閥や陰口などこれでもかとそんな描写ばっかり続くので正直イライラしちゃいますね(笑)
理子も亜紀もどちらも芯のあるしっかりした女性なので、陰湿な感じはあんまりしなかったけれど(いや、陰湿かも)他の店員たちはムカつく人が多くて・・・・
独身のお局様VS新婚のお嬢様タイプ理子。
どっちもそれなにり言ってることは正しいんだろうけど、どっちもどっちという感じ。
理子VS亜紀だけでなく、他の社員の嫌がらせや、本部との闘い、夫婦等いろんな「ウォーズ」がでてきます。
イライラしちゃう描写も多いけどけっこう面白くて、寝よう寝ようと思っていたんだけど結局最後まで読んでしまいました(笑)
後半で理子が窮地に立たされるのをちゃんと亜紀が理解して救っているのところとても好感がもてます。相手に嫌な感情を抱いていたっていざという時相手のことを考えて行動できる人ってすごいですよね。
誤解から生じる亀裂、適当な噂、些細な出来事から大きくなるマイナスの感情。
これってどこの職場にもありますもんねぇ・・・・(カンベンして欲しいですよ、まったく・・・笑)
後半は閉店の危機に追い込まれた社員たちが理子と亜紀2人を中心にいろいろな企画をたてて盛り上がっていきます。
このあたりは安心して楽しく読めます。どんな風にして本を売ろうか、お客様の声を大切に、喜んでもらえるように・・・こんな本屋は行ってみたいです。
後半の展開はもう少し長く読みたかった・・・・なかなか面白かったのに。