風に顔をあげて/平安寿子 | Happy-Go-Lucky

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風に顔をあげて/平 安寿子
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元気が取り柄の風実が密かに抱える、弟のゲイカミングアウトより、自称ボクサーの彼との恋より、どうしても好きになれない母のことより、心配なこととは? ままならない日常に立ち向かう、すべての働く男女に贈る物語。
25歳の主人公・風実。自称プロのフリーターで、これでいいのかと悩む日々。
今でこそそんな風潮はなくなりつつあるけれど、一昔は「25歳すぎると賞味期限切れ」みたいな感じだったからね(笑)
このままでいいのだろうか?という思いはいくつになっても付きまとうものだと思うけれど、やっぱり女性は25歳くらいでまず一番目のそれに出会うんだろうな。
四捨五入すると30だよーーーどうしようーーーみたいな(笑)

オーバー30のわたしからすると25歳の風実なんて、まだまだ若いじゃん、まだまだ、何をそんなに悩んでるの?みたいに思っちゃうんだけど、普通これくらいで真剣に悩むものなのかな?
わたしが25歳の時なんて今から思えば、何にも考えてなかった・・・あぁ、だから今?(笑)

今のわたしがこのままでいいのか?みたいなところがあるので、風実の気持ちもわかったし、風実の相談相手で飲み仲間?の小池さん(30代後半、男性、妻子有り)が風実に対して言うことも理解できるし、みんなそれなにり葛藤して悩んで生きてるのですね。
で、この小池さんもそれなにり苦労していて、後半にいくにつれて変わっていく様がリアルで・・・。
大変だよねぇ、仕事するのって。

そんな中高校生の弟のカミングアウト、ボクサーの彼との恋愛なんかも絡んできて、風実自身がいろんなことに気づいていくわけで。

ラストは風実の背中をそっとなでて「頑張れ!これからさ!」といってあげたくなる爽やかさ。



そしてわたしももっと頑張れ!と思ったのでした(笑)