- 阪急電車/有川 浩
- ¥1,470
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- 電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく―片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。
「パピルス」で好評連載中の「阪急電車」が待望の書籍化!
片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す・・・。有川浩さんの胸キュン最新刊の舞台は、阪急電車。8駅から成る、片道たった15分間の阪急電鉄今津線で、駅ごとに乗り降りする乗客の物語です。出会いあり、別れあり、そして途中下車あり・・・。
パピルスで最初の2編だけ読んで、早く書籍化されないかなーと思っていたんですが・・・思ったより早く読むことができてしあわせです(笑)
有川さんらしい甘さももちろんよいですが、図書館戦争と比べるとだいぶ控えめ。
乗り合わせた人々が交差する様子、そしてちょっとした交流なんかも無理なくて楽しめました。
パピルスで読んでいた、同僚に彼を寝取られた翔子の話が好きで、その後どんな風に展開しているのか楽しみにしていたのですが、その後の孫を連れた女性の的確なひとことも展開もいいものでした。
時江、かっこいいです!(笑)
わたしは阪急電車と言われてもさっぱりわからないのですが、これ沿線に住んでいる方ならもっと楽しめるでしょうね!うらやましいです。
後半折り返しは後日談みたいな感じで。それぞれの登場人物にいろいろな変化が。
みんなちょっとしたキッカケを糧に一歩踏み出す様子が描かれています。
たった15分、たった一駅同じ車両に乗っていて、言葉を交わさずとも何かの影響を与えてもらうこと、ちょっとした優しさ。みんなそれぞれ人生があって、誰がが関わっている。
なんか悪くないよね、みたいな(笑)(なんだそれ)
素敵な物語でした。