新世界より/貴志祐介 | Happy-Go-Lucky

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読んだ本のこと、映画のことなどなど、

あれやこれやと書いてみます。

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1000年後の日本。一見のどかに見える学校で、徹底的に管理されている子供たち。何も知らずに育った彼らに、悪夢が襲いかかる! いつわりの共同体が隠しているものとは。3年半ぶり書下ろし長編小説。

貴志さんは、「黒い家」と「天使の囀り」しか読んだことがないのですが、図書館の新刊棚に鎮座していて、せっかくだからと借りて参りました。


どんな話なのかまったく予備知識もないまま読んだせいで、最初はどんな話なのか見えなさすぎて苦労しました。

わたしの想像力を最大限に働かせてもぜんぜんおいつけない(笑)


でもだんだんにその世界に惹きこまれていきます。


一見どこか懐かしい自然豊かな風景・・・・

貴志さんの生み出した想像上の世界、想像上の生き物。

1000年後の日本。人々は「呪力」を持ち、過去のある出来事から子供達を徹底的に管理する社会。


管理されているとは知らず成長してきた少年少女たちの闘いとでもいいますか、ひとことでいうとSFファンタジー??というヤツでしょうか。RPG(冒険)みたいなところもあり、ホラー的要素もありといろいろでしたが。

正直、斜め読みした箇所もけっこうありました(笑)


想像力の限界を要所要所で感じつつ、なぜこんな世界になったのか、どんな歴史を経てこの世界が築かれたのかが気になって、読み進めていった感じです。


最後まで明らかにならなかった部分もけっこう多く、またところどころで主人公が「この時○○していれば・・・」「この時はまさか○○○だったとは・・・」みたいな描写が多くて、そのあたりはどうなの?みたいな疑問も(笑)


バケネズミ、ミノシロモドキなど不思議な世界や生き物をを堪能することができ、面白かったですが、想像力のない自分を励ましながら読んだので、充分楽しんだとはいえず。



そんな中ラスト一行に思わず噴出してしまいました(笑)
見透かされていた気分です・・・